
仲介手数料無料なのに、キャッシュバックまでもらえる?
そんな夢のような話が実際にあります。
この記事では仲介手数料無料、キャッシュバックしても業者が利益を得られる仕組みを解説しています。
お部屋探しをする際に重要な判断基準となる初期費用。入居する側としては少しでも安く抑えたいですよね。
同じ物件であっても、申込みをする不動産仲介業者によって金額が変わることは先日の記事でご説明させていただきましたが、他社より明らかに安い見積もりを提示してくる業者が出てくる場合があります。
相見積もりに関する記事はこちら↓
初期費用が異常に安い。安すぎて心配に、、、
人間というのは不思議なもので、初期費用を安くするために相見積もりをとったのにも関わらず、異常なまでに安い見積もり(仲介手数料無料やキャッシュバック等)を提示されると不安になってしまいます。
私の場合は通常いきなり値引きの入った見積もりを提示することはいたしませんが、最初から競合になることを見越して値引き後の金額を提示してくる業者が存在します。
そういった業者の中には自社サイトにて仲介手数料無料という薄利多売方式で集客をし、他社との差別化を図っているところもあります。
仲介手数料が無料なので家賃1ヶ月分の見積もりを出してくる業者と比べるとその時点で丸々家賃1ヶ月分の差が生まれます。
さらに物件によっては数万円のキャッシュバックまでされることがありそういった物件であればかなりお得に契約をすることができます。
ですが、ここまで安くなると「何か、裏があるのでは?」と考える方は多いのではないでしょうか?
普通に考えてどう計算しても利益がなさそうに見えますので当然です。しかし仲介業者も慈善事業ではありませんから赤字ということはありえません。仲介手数料を無料にして、キャッシュバックをしても黒字になってしまう一般の方は見ることができないある費用が発生しているからなのです。
仲介業者が赤字にならない理由。AD(広告料)とは何か?
仲介業者が大幅な値引きやキャッシュバックをしても黒字になる理由。
それが「AD」の存在です。
普段はそのままエーディーと呼びますが正式名称はadvertisement(アドヴァタイズメント)と言います。不動産業者が物件の広告(インターネットの掲載等)をしてくれることに対して、物件のオーナーが支払うお礼の費用のことです。もちろん広告をしてくれているすべての業者へ支払うわけではなく、成約してくれた業者に対してのみ支払われる費用になります。
相場としては賃料の1ヶ月分としているところが多いですが、物件によっては2ヶ月や3ヶ月支払われることもあり、仲介業者にとっての大きな収入源となります。

つまりこの費用が俺たち借りる側が値引きを受けられる財源ってワケだな!

その通りです!
ですから仮に仲介手数料をもらえなかったとしても
仲介業者が赤字になることはないのです。
もちろんすべての物件に広告料が付いているワケではありませんので、仲介手数料無料になるのは基本的にオーナーから広告料がもらえる物件に限られます。
安すぎる物件・不動産業者で契約することのデメリット
では、こういった初期費用が安い物件を契約すると何か問題があるのでしょうか?
一番気になるポイントかと思いますのでしっかりと解説していきます。
初期費用が安い=悪い物件ではない
結論から申し上げると初期費用が安いからといってその物件に何か問題があるというわけではありません。
「ご自分の条件に合っているかどうか」ということが一番大事なポイントですので周りや不動産業者の意見に流されないようにしましょう。
事故物件の場合は不動産業者に告知義務がありますし、周辺環境に問題がある場合は現地を確認すればすぐにわかります。
相場からかけ離れた家賃設定をされている場合や、高額の違約金等が設定されている等、契約条件に問題がある場合も担当者に確認すればすぐにわかりますので心配ありません。
以前ご紹介した空室期間を確認する方法もオススメですよ!
↓空室期間についてはこちらから↓
入居までのサポートが手薄い場合が多い
部屋探しを今までに何度もされたことがある方であれば問題ありませんが、初めてお部屋探しをする方にとっては大きなデメリットになってしまうかもしれません。
仲介手数料無料で広告している多くの業者が、物件決定までを自分で行わなければならないパターンが多いです。
そのためいくつもある物件の中から自分自身で一つの物件まで絞り込まなければなりません。
そして契約手続きもオンラインによるものが多く、重要事項説明以外の契約書類などは郵送でのやり取りになってしまうため書き間違いや契約内容等が思っていたのと違うといったトラブルとなる可能性もございます。
大手の不動産業者で契約するのと比べてサポート体制に差が出るのは間違いありません。
仲介手数料が無料なので文句は言えませんが、そういったことに不安があるようでしたら安心して契約できる不動産業者に値引き交渉する方が得策かもしれません。
結論
お引越しや部屋探しに慣れている人にはオススメ出来ると思います。
しっかりと物件を見極めることは必要ですので、入居してから後悔しないように慎重にお部屋の選定をしましょう!
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